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プラスチック製品用金型製作、各種金属加工のアームス 第1回
今回訪問するのは金型屋さんですと聞いて、
正直なところ「うまく取材できるかな・・・。」と、少し心配していました。
だって、アームスさんの企業紹介ページには専門用語がずらり・・・(^^;;
なんとなくわかることもあれば、
何のことやらさっぱり・・・というものあって、
結局"よくわからない"状態なので (^^ゞ
お話を伺ってもちゃんと理解できるのかな。
そして、それをうまくここで伝えられるのかな、と思っていました。
しかし、いざ伺うと、見るもの、聞くこと、が珍しいことばかりで、
わからないかも・・・って心配していたことも忘れて、
ただただ「へぇ~、そうなんだ~。」と感心することばかり。
そして、 何もわからない私にもわかりやすいように
言葉を選んでいろんな説明してくださった東 和浩さんは、
人と人との信頼関係をとても大切にされていて、
お話すればするほど、真面目で誠実な性格がよくわかる方でした。
そして、『モノづくり』が大好きな東さんの
プロのこだわりや心意気などもたくさん伺うことができました。
私たちの身近にあるもので、アームスさんのところで製作されているような
金型を使って作られているものはたくさんありました。(*^-^*)
今回は、そんな縁の下の力持ち的なお仕事をされているアームスさんの紹介です。
国道11号線を走っていたら、鴨部にあるJAの近くに「3D金型加工 (有)アームス」という
小さな看板が電信柱に取り付けてあります。
その看板を目印に、山手の方へ細い道を入っていくと、アームスさんがありました。
早速お邪魔すると・・・当然の事ながら、中にはいろんな機械がたくさん!

旋盤(回して削る)、研磨は金属加工用の機械、
MC(マシニングセンター)加工の機械は、プラスチックを加工する機械で、
3D CADで設計した図面どおりに、CAMでプログラミングして動かして、
工具を持ってきて穴を開けたり、削り広げたりするもの。
最近はフルカバーで水をかけながら削るようになっているそうで、
NC放電加工の機械は、雷の小さい版(アーク)を発生させて鉄を削ったり、
銅で作った型を当てて、ロゴを削ったりする機械だそうです。
「昨日納期の仕事があって、今日はすごく散らかっているけど、
いつもはもっと綺麗にしているんですよ。
お客さんに「綺麗にしているね。」とよく褒められます。」とのことで
普段はきちんと整理整頓が出来ているそうなんですが、
伺った日は、ちょうど後片付けとお掃除の最中でした。
「金型製作の『金型』って、どういうものの金型なんですか?」
と、お伺いしたところ、見せてくださったのがこれ。
アームスさんで作った金型を使って製造される商品はお客さんのものなので
アームスさんでは勝手に「これは○○の金型です。」
と商品名を出すことができないそうで、
こちらも『某知育ブロック』用の金型、ということしかお伝えすることができませんが(^^;;
この、開けて見せていただいた金型は重量約80kg。
製作には約一ヶ月かかったそうです。
この金型に溶かしたプラスチックを流し込んで、
その後、水が中を流れてプラスチックを冷やす仕組みになっているそうで、
水が通る穴もありました。
また、これは冷やして固める樹脂用ですが、
例えばやかんの握り手などのような熱硬化樹脂のようなものもあり、
樹脂ごとによって収縮率が変わるので、
そこの計算をきちんとして金型を設計するそうです。
そして、この金型は開くだけなので、単純な形だけれど、
開けてポロッと製品が出ない形のものは、開くと同時に横に広がる、とか
そういうところを考えて設計することが大切だということでした。
「削るだけじゃなく、お客さんからの要望通りの製品から
どうやって金型を起こしていくかを考えて設計するというのが大変なところで、
経験がないとできるものではない。」とのことです。
「だけど、最近は海外でローコストでやってるから困る・・・」ともおっしゃっていました。
他のところでもそういったお話を聞きますが、
モノづくりの現場では、どこも同じ悩みを抱えているのですね・・・
そして、前述の通り、
お客さんから「こういうものが作りたい」ということで注文がきたら
そこから、どういう金型を作るのかを考えるのも仕事の一つ。
また、デザインを考える時に、金型で抜きやすいということも考えるとのこと。
「自分が作る場合は、自分で作りやすいものを作るので、
お客さんにとってもいいことだと思う。」とおっしゃっていました。
「一流メーカーのデザインでも、これは金型を作っても「抜けない」というものはある。
そうなると、またデザインに返して、となるので、全部自分で出来るのが一番いいし、
金型作成を考えたデザインをすること(モデリング)をウリにしたいんです。」
ということもおっしゃっていました。
金型の設計のために使う3D(三次元)CADは、
使いこなすのがなかなか難しく、平面なのが立体になったらそれだけでも複雑で、
しかも、そこからまた機械を動かすようにプログラミング(CAM)を しないといけない。
CADもソフトによって、変換形式が違うし、
バージョンによっても開くと違うものになったりする。
面がくつっいていたのに、図面をソフトで開いたら離れてしまったり、とか、
同じソフトでもバージョンが違うだけで、そういうことが起こるそうです。
最悪開けないということもあるとのことで驚き・・・。
そして、ソフトの価格は高くて、東さんが使っておられるものは400万円もするそうです。
(三次元CADが大体100万円、CAMの部分が300万円。相性があるのでセット売りが多いとのこと。)
しかも、毎年バージョンアップして、それが40万かかる、とか。(^^;;
昔は3次元は、カッターパス(刃物の動き)の計算に何日もかかっていたけど
今は性能が良くなって、数十分でできるようになったそうです。
(後で実際に見せていただきましたが、面白いものでした。(^-^))
東さん自身は、その頃は金型の製造をしていたのと、
当時はそういうのは業者がしていたので、実際は経験していないそうですが。
昔は設計専門の会社などもあったけれど、今はどこも自社でやっているとのことです。
金型の話に戻って・・・
金型の修理の依頼は多いそうです。
打った回数と使用状況で耐用年数が変わってくるから、耐久年数は一概には言えないし、
永久のものではないから、修理というのは必ず発生する。
また、修理だけでなく、改造や改良の依頼もあるそうです。
先程書いたように、開くだけの単純な金型ばかりではなく、
組むのが複雑な金型もあるそうです。
「入れる順番を間違うと組めない。パズルみたいですよ。」
と、笑っておっしゃっていました。
金型を使って作られているプラスチック製品では、
『射出成型』と言って、温めたプラスチックを金型に入れて成型するものがありますが、
例えば、流しのトラップとか、先程金型の写真で紹介した子どものブロックなど。
他には、ベルトや財布を売るときに、お店でそれらの商品をかけるベルトハンガーやフックなど。
これらの製品は、刻印のところは、CAD、CAMでプログラミングしてMC等で彫るそうです。
あとはトロフィーの土台部分やバイクのヘルメットのひさし、味付け海苔の瓶の蓋などなど・・・。
聞けば身近にあるものばかりです。
しかし、
それらを作るのに金型が必要ということは考えたことがなかったです・・・。(^^ゞ
東さんは
「金型屋は裏方、陰の存在なので、表に出ることはない。
「そんなものに金型があるの?いるの?」という認識だと思う。」
という風におっしゃっていましたが・・・
「とにかくモノ作りが好きなので、やりがいがある。
自分が考えた形が世の中に売られているのが非常に嬉しくて・・・」
ということもおっしゃっていました。
みんなが気付かないところで頑張っていることを、一人で喜んでいるの~!?
それはもったいない(?)ので、私たちにも共有させていただかないと、ですね。(^-^)
次回は、東さんの素顔に迫ってみたいと思います。(*^-^*)
プラスチック金型と各種金属加工のアームス
香川県さぬき市鴨部4652-6
TEL 087-895-2371 FAX 087-895-2851
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2008年11月19日 11:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
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